2017.7.17 高田宏臣さんのお話

千葉市で㈱高田造園設計事務所を運営している社長の高田宏臣さん(写真)の話を聞く機会があった。高田さんは住まいの環境としての個人の庭園づくりから、荒廃した山や山林の再生はたまたダーチャの普及活動など幅広く活躍されている方です。高田さんは先日の北九州で起こった水害を始め上高地での森林崩壊、秩父多摩国立公園、昇仙峡、新潟で起こっている松林の立ち枯れ現場を調査し再生させている豊富な経験から、これらの自然崩壊の原因は自然の摂理を十分分かっていない土木工事と経済活動(水脈寸断・砂防ダム・アスファルトの道路・ゴルフ場で使用する農薬、工業の廃棄ガス、単一の植樹など)、さらには間違った治療法などが原因で土中の微生物を減少させ土の保水力を無くしていることと見極め、微生物を蘇らせる複合発酵によるエナジー散布やさまざまな手法を開発し大きな成果につなげているのです。例えば松枯れの原因はヒラタケ菌の繁殖によるとか松くい虫の発生によるものだとして農薬を撒いたりしている行為がポピュラーですが、このような対策はますます微生物を殺して土地の地場を劣化させて問題解決どころか更なる劣化を招いているのが現状なのだそうです。ようするに農薬と化学肥料による近代農業と同じ過ちを山林に対しても犯しているとのことです。