2012.3.26 壁材の原料③ 珪藻土

機能性壁材の原料として認知されるようになったものに珪藻土(ダイアトマイトdiatomite:写真)があります。珪藻土ははるか昔に植物性プランクトンの珪藻が堆積してできた堆積土(岩)です。長い年月の間に有機物の部分は徐々に分解され、二酸化珪素(SiO2)を主成分とする殻の部分が残りこれが固まってできたものが珪藻土です。小さな孔が多数開いている特性から、ろ過材や吸着材として使われてきました。ノーベルはニトログリセリンを珪藻土に吸着させることで安定性を高めたダイナマイトを発明したことは有名です。その他耐火性と断熱性に優れているため建材や保温材や七輪として、電気を通さないので絶縁体として、また適度な固さから研磨剤としても使われています。建材としては主に塗り壁材として、湿気や臭いを調節し、保温性も高くかつ音の反射を和らげる壁材として定評があります。