2012.2.13 壁材の原料① 酸性白土

「酸性白土」は弊社の漆喰系壁材「ホタテ白壁」の原料の一つです。伝統的な漆喰は消石灰が主成分でそれにホタテ貝殻粉や糊・すさを混合して使われてきました。弊社は漆喰壁の美しさをそのままに、さらに調湿機能や脱臭機能を高めるために「酸性白土」と「ゼオライト」をブレンドした漆喰系壁材を作りました。「酸性白土」はモンモリロナイト(ケイ酸塩鉱物:写真)を主成分とする粘土です。この粘土は油脂分を吸着する性質を持つことで、古くは羊毛の脱脂や洗濯粉に、近代では石油製品の脱色や洗顔料、ボデイソープ、ヘアシャンプー、入浴剤にも利用されています。壁材に利用するメリットとしては調湿機能と脱臭機能は一般的な珪藻土よりも高く、かつ油性系の臭いの吸着に優れていることです。デメリットとしては膨張性があるため混ぜる比率に注意しなければなりません。