2011.2.3 低温乾燥杉材を広める(有)加藤木材さん

「奇跡の杉」(船瀬俊介著)で有名となった狭山市にある(有)加藤木材のショールーム見学と加藤会長(写真)のお話を伺うことができました。日本の国土に占める森林面積は約70%で、その山に植林として植えられた人工林の「杉」は44%と最も多い。しかし、杉は水分をうまく乾燥させて建材として使うには課題が多かったため、使いずらい、価格が下がる、山を守る人が離れる、山が荒廃する悪循環に陥り、若い人にはいまや「花粉症」の代名詞の木となった感がある。ところが㈱アイ・ケイ・ケイの伊藤社長が常識をくつがえす木材の「低温乾燥」で杉を反らない・割れない・狂わない建材に変え、しかも住む人の健康を増進させる材に短期でしかもローコストで生まれ変わらせることに成功した。それを材木屋さんの立場からサポートしつづけてきたのが(有)加藤木材さんだ。兎に角、体調を崩された方々がこの杉のお住まいに住んでから回復された数々のお話は驚くばかりだ。加藤会長のお話を伺い「杉は日本の宝」となり、林業面での日本再生の起爆剤の一つになるとの思いを強くした。早く普及することを微力ながら応援したい。